藤谷が大学院在籍時から継続して関わっている、一橋大学の農林中央金庫寄付講義「自然資源経済論」の10年間の研究蓄積をもとにしてとりまとめられた書籍『農家が消えるー自然資源経済論からの提言』が、みすず書房より10月に発刊されました。
日本の農業・農家・農山村が直面する課題について数多くの現地調査を実施し、また、農業をとりまく国際状況や各国の事例等もふまえながら、持続可能な農業と農山村のあり方を追求し、提言しております。藤谷は、長野大学の吉村武洋氏と共同で、第5章「景観・文化の保全──かけがえのない価値を守る仕組み」を執筆いたしました。「農村らしさ」を形成する地域の景観や文化などの「かけがえのない価値」をいかにして維持していくのか、担い手と費用負担の観点から、イギリスの先行事例と、日本の棚田保全、里山保全の取り組みをとりあげながら考察しております。
農業にかかわっていらっしゃる方、あるいは、地域づくりにご関心のある方をはじめ、学生の方も含めた幅広い層のみなさまに読んでいただき、忌憚のないご意見をいただけますと、ありがたく存じます。
全国の書店、Amazon等でも取り扱っております。どうぞよろしくお願いいたします。